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2017年度 再開のご挨拶と年間予定

庭の雪も例年より早く融け 土の中で待ちに待っていた蕗のトウが次々と顔を出します

大変ご無沙汰を致しました

冬休みを終え 4月より ミュゼ マエナカの6期目の企画を再開いたします

昨春お知らせ致しましたように 今期からは より作家(時には音楽家や料理家など当事者)のご希望に添える形で進めて行きたいと考えております

唐突ですが <インスタレーション>と云う言葉が使われ始めて もう長い時が過ぎました

Install という動詞を母とするこの言葉を思う時 京都府画学校を前身とする京都美大を 私達が卒業した1970年頃の事が忘れられません  一年間の締め括りのイベントとして卒業・進級制作展が岡崎の市立美術館で開かれる事になっていました  それに先立ち 各科で制作者である学生と研究室の間で出品作品の批評会が開かれていました  洋画専攻科の話ですが 研究室が学生側に<頼むから 壁面に掛けられる絵を出品して欲しい>と申し入れを行なったと聞きました  

絵画が壁面から離れ始めた瞬間です  その後制作者自身が作品発表の場に登場 パフォーマンスや ハプニングと観客をも捲き込み 多様に展開していきました  

 それらの言葉に確たる決まりが有るようではなくある種の<ムーヴメント>として広く使われ始めたように私は解釈しております

「インストール」する企画者・その雰囲気や空気を共有する「参加者」が存在すれば いろいろな形で<インスタレーション>は成り立つのではないでしょうか?

私達夫婦が自宅を期間限定で開放し始めた目的も ある種の<インスタレーション>が作り出せたら・・・・これが望みだったように思います

四季を通じて気持ちの良い蔵王の森の中 此のロケーションの中に あれこれ作品や企画を持ち込んでいただき 愛好家のかたがたと時を共有する

私達夫婦やアシスタントは そのお手伝い役を務める

今年度からは 今まで以上に多くの方の力やお知恵を拝借し このスペースと時が楽しいものになるよう努めて参ります

又 ジャンルを問わず ここでの展覧会や企画をご希望される方は お声を掛けてください

皆でちょっと変わった<インスタレーション>を作り上げて行く過程に ぜひご参加くださいませ

桜の頃 お会い出来ます日を楽しみにお待ち申し上げます

                                                                                                                                                                前仲 万里子

 

〈展覧会スケジュール〉

 4/15(土)~4/22(土)     下斗米あかり絵画展

 6/10(土)~6/17(土)     ササキチエ(花)・前仲邦哉(磁器花入れ) 展

 7/13(木)~7/17(月)          矢萩誉大(陶磁器) 展

 9/23(土)~9/30(土)     日下あやこ (染織・他) 展

 10/21(土)~10/28(土)  前仲邦哉&前仲万里子 (陶磁器) 展

                  “日常の中の器”(仮題)

 11/18(土)~11/25(土)       菅原道子 ジュエリー展